不動産担保ローンを有効活用するための融資事例集

運転資金・つなぎ資金・納税資金

運転資金・つなぎ資金への活用で経営を安定させた事例

企業は事業を継続していくことを目的に活動しています。そのため、商品仕入れや経費の支払いなどに必要な運転資金や、会社のキャッシュフローを潤沢にするためのつなぎ資金は、常に確保しておかなければなりません。

また、売上が上がれば税金も上がりますから、資金繰りの中で法人税や消費税などの納税資金も用意しておく必要があります。こうした企業活動を安定させるために不動産担保ローンをどのように使うと有効なのか、事例から読み取っていただければ幸いです。

運転資金・つなぎ資金への活用で経営を安定させた事例

case1納税資金とリフォーム費用確保により賃貸経営継続
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Aさんは個人でアパート一棟の賃貸経営をしています。銀行からの借入は5,000万円。残高は2,500万円ありますが、月々21万円の返済はこれまで滞りなく行なってきました。

ところが建物が古くなったため最近では空室が目立ち始め、賃料収入が減少したために長期間支払うべき税金を滞納してしまい、差し押さえの通知が来ています。

このままでは経営が行き詰まってしまうため、納税資金と部屋のリフォーム費用を調達しようとローン会社に相談しました。その結果、銀行の抵当権はそのままで、後順位で1,000万円を融資してもらい賃貸経営が継続できました。

case2受注商品の入金までの運転資金を不動産担保で調達

輸入雑貨店を経営しているYさんは高額商品の注文が入り、その買い付けのための資金調達が必要になりました。

以前からのお得意様で、2ヶ月後には確実に支払いをしてもらえることになっていますが、商品の買い付けは大きな出費となるため入金までの運転資金を確保しなければならなかったのです。

ローン会社に事情を説明し、店舗以外にもマンションを所有していたため、不動産担保ローンを利用して1,000万円のつなぎ融資を受けることになりました。その後、無事に代金は入金され、返済期間を5年に設定したので、お店の経営に余裕ができました。

case3親名義の不動産を担保にネイルサロンの運転資金を確保
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Oさんは個人でネイルサロンを経営しています。これまでは口コミだけで細々とやってきましたが、さらなる売上拡大のためにインターネットでの宣伝活動と店舗改装を計画しました。

そのために1,000万円の改装資金と運転資金が必要で、不動産担保ローンを検討しましたがOさん自身は不動産を所有していません。そこで、親所有の不動産を担保として提供してもらい、連帯保証により審査が通って融資を実行してもらえました。

返済期間は25年で、月々の返済額は約8万円。計画通り売上を伸ばしていければ、個人経営でも大きな負担になることもありません。

case4不動産担保ローンで借換資金と運転資金の両方を調達

建設会社Bは、運転資金などの用途ですでに信用金庫から融資を受けていました。ところが、短期融資だったため月々の元金返済に追われ、借入がかえって資金繰りが悪化させる要因となってしまいました。

さらに、不景気ということも重なって自転車操業のような状態になってきたため、経営を安定させるべく長期返済が可能な不動産担保ローンを利用することにしました。

幸いにも会社所有の不動産があったため、それを担保に既存の短期借入の借換資金と運転資金を返済期間25年で融資してもらい、現在では資金繰りが安定するようになりました。

case5短期のつなぎ融資として活用し、危機を乗り越えた
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情報機器の販売業を営むIさんは、短期でまとまった資金が必要になり、不動産担保ローンを利用しました。

というのも、得意先の売掛金の入金が先延ばしになってしまい、仕入れた商品の支払い資金が不足してしまったからです。すぐに銀行に事情を説明して相談はしたのですが、融資はできないとの回答。ノンバンクに頼るしか方法はありませんでした。

ノンバンクは、会社の経営状態よりも返済できるかどうかを重視し、会社所有の不動産を担保にすることで融資を受けることができました。その後、不安だった売掛金の入金もあり、無事に危機を乗り越えられました。

case6高齢者でも自宅担保で飲食店の運転資金を調達できた

飲食店を経営するSさんは、老朽化した店舗の改装資金と運転資金500万円を、長期返済型の不動産担保ローンで調達したいと考えていました。

担保物件はSさん居住の自宅で、返済延滞や税金未納はありません。人気のある住宅街にあり不動産担保評価額は1,600万円なので、500万円の融資を受けるためには十分でした。

唯一の問題点は、Sさんが75歳の高齢者だということ。ノンバンクでも短期返済プランしか利用することができません。そこで50歳の共同経営者に連帯保証人になってもらい、返済年数15年の長期返済プランで融資実行となりました。

case7長期返済の不動産担保ローンにより資金繰りが改善
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整体・指圧業を営むD社は地銀から3,000万円を借入、元利均等で月額30万円を返済していましたが、経営状況が思わしくなく1年半前からリスケ中で、現在は利息のみの返済となっています。

事業は安定し始めてきているので、当面の運転資金と人件費を合わせて500万円が調達できれば継続できる状況です。そこで、診療所を担保に地銀からの借入をノンバンクのローンに借換え、追加で500万円の融資を受けることにしました。

その結果、返済期間15年で月額の支払いが18万円となったので、資金繰りがしやすくなりリスケをする必要もなくなりました。

case8スピーディな不動産担保ローンで商機を逃さずに済んだ

Tさんが営む個人事業は、不景気の影響を受けてここ数年は思うように売上が伸びず、資金繰りもギリギリでした。資金が不足すると消費者金融の個人ローンで借りてやりくりをしていました。

そんな中で緊急の大口取引の話があり、商品を仕入れるための資金がないTさんは、銀行に融資の依頼に行きました。しかし、実行されるまでに1ヶ月以上かかるとの回答で間に合いません。

困ったTさんは、ノンバンク系金融会社に相談しに行きました。自宅マンションを担保にすれば1,000万円ほどが数日以内に融資可能ということで契約。商機を逃さずに済みました。

case9債務整理の過去があっても不動産担保融資が実行された
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現在Nさんは、個人で輸入代理店を経営しています。昨年亡くなった父が所有していた自宅の相続手続き中なのですが、その物件を担保にして借入を行い、相続税の支払いとお店の運転資金に活用したいと考えていました。

Nさんには、以前自分が経営していた会社が業績不振で倒産し、3年前に債務整理をしたという過去があります。もちろん全て精算済ですが、銀行からの融資は難しい状況でした。

そこで、ダメ元でノンバンクの金融会社に相談しに行ってみると、相続登記費用含め1,000万円の融資が可能との回答。追加保証人なしで、希望通りの借入ができました。

case10運転資金調達により連続赤字から抜け出すことができた

M社は機械部品を製造する会社ですが、長引く不況により受注数が減り、2期連続赤字決算でした。しかし、今年の上半期では黒字に転換しており、さらに売上を伸ばす運転資金を必要としています。

現在借入をしている地元の銀行に相談に行きましたが、返済リスケ中になっているため、追加の融資は難しいと断られてしまいました。

ローン会社では直近の試算表と事業計画を重視してくれたため、法人所有不動産の担保により無事に運転資金を調達できました。その後、M社は順調に業績を回復して、銀行返済のリスケも終了。本決算でも黒字化を達成しました。

不動産担保ローンがつなぎ資金におすすめな理由

つなぎ融資を理解するために、住宅ローンの例を見てみましょう。

一般に、家を建てるときには銀行で住宅ローンを契約することになります。ただ、住宅ローンの借入金は、家が建った後に入金されることが普通。一方で、家を建てる業者には、工事に入る前にお金を支払わなければなりません。このタイムラグを埋めるための一時的な融資のことを、つなぎ融資と言います。

売掛金処理が存在する事業を行なっていると、様々な場面で同様の事態に遭遇することがあります。たとえば建設会社には、公共事業などの大型受注が入ることがあります。その際、緊急で機材や資材などの購入が必要となりますが、受注先から代金が支払われるのは作業が終わった後。そのため一時的に機材や資材などを購入するための融資が必要となります。ここで受ける融資が、事業におけるつなぎ資金です。

つなぎが目的の場合、一般に銀行では融資をしてくれません。短期的な融資では、銀行の金利営業が成り立たないからです。

そこで便利な方法が不動産担保ローン。ほとんどの不動産担保ローンは、つなぎ融資に利用が可能です。

不動産担保ローンを事業のつなぎ融資に使うことのメリットを見てみましょう。

不動産担保ローンをつなぎ資金に利用することのメリット

不動産担保ローンの大きな特徴の一つに、入金スピードの早さがあります。金融会社にもよりますが、融資の申し込みから融資実行まで、最短で2営業日や3営業日といったところもあるほどです。

つなぎ融資が必要になる場面では、たとえば緊急で資材を購入するときなどのように、多くの場合、今すぐにお金が必要となります。入金が滞ると、その分、作業のスタートも遅れてしまいます。

不動産担保ローンは、借主の信用情報よりも不動産の担保価値が重視されるため、融資できるか否かの判断が早く、融資可能となれば即実行してくれる点が魅力。つなぎ融資に適したローンと言えるでしょう。

売掛金の回収が予定されているならば、つなぎ融資で資金を借り入れている期間も短くなります。借入期間が短ければ、高額の融資を受けたとしても、金利の負担はさほど大きくはならないでしょう。

「月末の支払いまでつなぎたい」「3ヶ月後の入金までの運転資金にしたい」「一時的に消費税の支払いに回したい」「売掛金が回収されるまで、事業承継にともなう相続税の支払いに充てたい」などなど、事業者の一時的な資金の借入策として不動産担保ローンは非常に適した商品と言えるでしょう。

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